という質問を頂きましたので、僕なりの最近のモチベーションを保つ方法について、少し書かせてもらおうかと。
僕は、‟フリー”という立場で、この10数年の間、音楽活動その他で生きてきました。その中で、
‟さすがに、もうダメかもな…”
という状況に追い込まれて、モチベーションがどん底に落ちるような経験も何度もしてきました。
でも、不思議なことに、そんな状況に陥っていながらも、この10年以上、何とかなってきてるから今もこうして活動を続けられてる訳で。‟最悪”に思えるような状況だったけど、何とかなったなって。
これについて、
‟人が感じる不安の90%以上は起こらないし、起きても準備することで対応可能なもの”
とする研究データもアメリカの大学であったりするようです。
つまり、‟取り越し苦労だった”ということ。
自分で‟悪い方、悪い方へ”と「妄想」を拡げてしまい、勝手に追い込まれてしまってただけの話だったということ。
とは、いえ、ただ何もせず、何も理由もなくどうにかなったわけではない訳で。
では、その
‟なんとかなってきた理由ってなんだろう?”
って考えてみると、僕の場合ですが、それはチケットを買ってライブに足を運んでくれる人や、CDやグッズを買って応援してくれる人、路上ライブでの投げ銭や、活動への支援をしてくれる人、仕事を依頼してくれる人がいてくれたお陰なんですよね。
「無いものねだり」が人というもの。これは僕もご多分に漏れることなく同じで。
どうしても、‟ライブに来たことない人たちを、どうやったら足を運んでもらえるようになるだろう”とか、‟CDやグッズをどうやったら買ってもらえるだろう?”とか、「無い」を「有る」にすることばかりに重きを置きがちになってしまったりするんですけど、実はそれってどうでもいいこと。
つまり、ライブに足を運んだことのない人や、CDやグッズを買ってくれたことが無い人のお陰で今があるのではなく、ライブに足を運んでくれてる人、CDやグッズを買ってくれてる人たちがいるお陰で今が成り立っているわけなんですよね。
この事実がめちゃくちゃ大切で。だから、その人たちを更に喜ばせるために意識を傾ければいいんだなってことに思い至り。
「無いもの」に力を注ぐのって、実はとても無駄で。だって、無いものは無いから。そうではなく、既にあるもののお陰で今がある。それを理解して、今あるものを大事にしていくことの方が大切なことだなって。
新規に応援してくれる人や、クライアントが増えてくれるに越したことはないですし、当然それも無ければダメなことだとは思います。
ですが、新規の人が増えるかどうかなんて、こちらでどうにかできる問題でもなくて。それどころか、無いものに目を向けてばかりいると、既にあるものすら失ってしまうことにもなりかねない。これは僕自身の経験からも言えること。
そして何より、「無いもの」ばかりに意識を向けていると、モチベーションは確実に下がってしまうもの。そうではなく、「あるもの」に意識を向けて「ありがたい!」と感謝を感じることができたら、モチベーションを高く維持していられるなって。
そんな風に、最近では思い至っています。
「モチベーション維持の秘訣」をもう一度まとめると、
- 今抱えている未来の不安の90%以上は起こらないし、起きても準備することで対応可能であると知ること。
- 無いものや、起きてもいないことに意識を向けるのではなく、今あるものに目を向けて大切にし、感謝の気持ちを持つこと。
意識してもらえると、モチベーションの維持に繋がるのではないかと。
そして、最近ですが、YouTubeで書籍の紹介動画をチラッと見て、僕自身実践していることがあって。それが「感謝ノート」というもの。
本自体を読んではいないので、自分なりにではありますが、ノートを買ってきて、1日の中で起きた、どんな些細な出来事だとしても「ありがたい」と思えることを見つけて書き出すようにしています。というより、結びつけて書くようにしています(笑)。‟今日も無事に目が覚めてありがたい”とか(笑)。何事も‟習慣化”させることがまず大事。
これも、モチベーションを保つ方法になったりします。‟意外とありがたいことあるじゃん!”って。
また、人は自分自身が満たされなければ、なかなか人にまで分け与えることができない生きもの。人に幸せな気持ちを届けるためにも良い方法に繋がればと。
モチベーションは「行動」の原動力。少しでも背中を押すきっかけになることができれば。