本日、2022年5月19日で、CDデビューから丸12年を迎えさせて頂きました。
細々とながらも、今日まで、好きな「歌」、「音楽」を仕事にして生きて来られたこと。本当に贅沢な人生だなと思っています。
それもこれも、スタッフとして支えてくれた友人たち、大変な時期も支えてくれた家族、そして、ライブに足を運んでくれたり、CDやグッズを買って‟ファン”として応援してくれた人たちのお陰です。12年もの間、本当にありがとうございます!
12年と言えば、小学校を2回卒業(笑)。ほんと、長い時間を好きなことで生きさせてもらってきました。
右も左もわからない中ではありましたが、自分でレーベルを立ち上げて、2010年5月19日に、‟希望”と‟期待”をもって、1stシングル「FRIENSHIP」をリリース。新星堂インディーズCD全国売上ランキングで、週間売上「1位」というオマケまで頂いて。
正直、とっても嬉しかったですし、僕の人生の中でも、生涯忘れることが出来ないくらい、エキサイティングな毎日だったなって、今振り返っても思います。
教えてくれる人もいなければ、音楽業界のことなんてわかってもいなかったあの頃。‟勢い”だけで走り出したスタートではありましたが、諦めないで、やりたい気持ちに素直に向き合って良かったなって。
この12年の間に、色々な経験もさせて頂きました。良い思い、楽しい思いもしてきたし、それと同じくらいか、それ以上に、辛い思い、悲しい思い、悔しい思いもたくさん。たくさん失敗もしてきたし、いっぱい笑って、いっぱい歯を食いしばって、いっぱい涙も流して。
でも、これだけは間違いなく言えるのは、
何もせず、諦めて人生を送っていたよりかは、はるかに多くのモノを手に入れることが出来たかなってこと。
ここ数年、コロナ禍もあって、取り巻く環境、置かれている状況も大きく変化しているのも事実。
思う様な活動もできず、ならばと、路上で歌ってみても聴く人の数もコロナ以前より減り、‟希望”や‟期待”をなかなか見いだせない日々も続いたりしていて、‟何のために歌ってるんだろう…”って、ふと虚無感を感じることも。
そんな中、先日ある方から
‟坂本くんの歌から元気や勇気をもらってる人もたくさんいる。歌うことだけは辞めないで”
という言葉を頂きました。
先日、悲しいお別れになってしまったダチョウ倶楽部の上島竜平さん。上島さんの著書をTVが紹介していた中で、
‟意味のないように思うことも、続けていくことで意味が出てくる”
といったようなことが書かれているということを知り、ただ、ただ涙が溢れました。
おそらく、人生でやってることに意味なんてないのかも知れません。大事なのは、始めたことを辞めずに最後まで続けること。
この12年。夢や希望を叶えるためだったり、生きていくためだったりを目標に歌を歌い、歌を作ってきました。‟プロ”としての自分を確立させていくために。でも、もうそれはいいかなって。
つい先日、YouTubeで懐かしい音楽を聴いたんです。そしたら、その曲を聴いてた当時のことが一瞬にして蘇ってきて涙、涙(笑)。普段は記憶の引き出しのどこかにしまいこんでいて、全然思い出すこともないのに。
そういう力が音楽にはあるんですよね。人の思い出を彩る力。人の思い出を一瞬にして引っ張り出す力。
僕の歌を聴いてくれた人たちの中にも、僕の歌を聴くことで、きっとそんな風に、当時のことを思い出して懐かしんでくれる人もいたりしてくれるんだろうと思って。
そう思った時に、純粋にもっと歌を届けたい。聴いてくれる人の思い出を彩ることができたら素敵だな、僕の歌が、聴いてくれた人の思い出を蘇らせるスイッチになることが出来たら素敵だなって。それをモチベーションに活動をしていきたいと最近強く思うようになっています。
13年目の音楽活動が、また今日からスタートします。
楽しみにしてくれる人たちの思い出に残るような、思い出を彩るような、そんな歌や活動を届けていくことが出来たなら幸せな限りです。
なんだか、とりとめのない文章になってしまいましたが、今現在の思いを記しました。
どうか、これからも変わらぬご声援、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
当たり前の今日もなければ、当たり前の明日もない。
1日、1日を大事に。1回、1回、1曲、1曲を大事に。
12年間のご声援、ご支援に感謝を込めて。
2022年5月19日
坂本あきひろ