これまでの音楽活動のキャリアには、数々の挑戦と試練が潜んでいました。
その中でも、最も大きな壁に挑んだホールワンマンライブ、そして大きな試練の期間となったコロナ禍の3年間という困難にどのように立ち向かっていたのか。
今回は、僕のこれまでの音楽活動の中から、それらを乗り越えるために費やした時間や行動について書いてみようと思います。
ホールライブ挑戦:足と時間の力。人脈も資金もない中の踏み出し
最も大きな挑戦と言えば、2015年~2019年までの5年間に渡って続けた‟ホールワンマンライブ”。
「立川市民会館小ホール」からスタートし、「立川市民会館大ホール」、「中野サンプラザ」、「赤坂BLITZ(マイナビBLITZ赤坂)」と、5年間の間にキャパをどんどん拡大し挑戦を続けました。
人脈もなければ、資金もない。ライブに集まってくれるお客さんも20人そこそこ。そんなところからのスタート。
‟少しでも人に知ってもらいたい!”。
宣伝のためにメディアに取り上げてもらおうとプレスリリースを配信してみたところで、レコード会社や芸能プロダクションに所属してるわけでもなく、社会性も高いとは言えない僕の情報は、なかなか取り合ってももらえない。
‟一人でも多くの人にライブに足を運んでもらえるよう、出来ることは何か…?「自分の足」と「時間」を使うしかない”
ホールなどの大きなライブ会場を抑えるのは、だいたい本番当日の1年前。
会場を抑えてから、本番当日までの1年間に、どれだけたくさんの人に歌を聴いてもらえるか?思いを伝えられるか?直接会うことが出来るか?それが「鍵」になる。
そうと決まれば!と、2014年~2019年までの6年間。人が集まる機会があれば、ギターを担いで出掛けていき、毎年およそ2,000人ほどの人たちと直接出逢い、歌を聴いてもらい、思いを伝えて、結果、たくさんの人たちにライブに足を運んでもらうことが出来ました。
今振り返ってみると、この6年間は、夢をどんどん叶えていくという楽しいこと、嬉しいことももちろん経験できたし、それとは逆に、人間関係において辛いこと、悲しいことも色々経験した、僕の人生の中で、本当に大きな学びをもらえた時間になりました。
酸いも甘いも、「挑戦した者」にしか味わえないものを手に入れることが出来た時間だったなと思います。今となっては、貴重な経験であり、財産。
コロナ禍の危機をチャンスに変える:知識の吸収と行動の軌跡
2020年から始まり、およそ3年間続いた‟コロナ禍”。これは今までにないくらいの困難との直面でした。
「ライブ」や「イベント」といった、‟人に集まってもらう”ことが僕の仕事の中心だった訳ですが、それが出来なくなってしまった。
正直、‟もはやこれまでか…”と、「廃業」を意識したこともありました。
とはいえ、ただ悶々として何もしないでいるのは時間がもったいない。そこで、最初の約半年間は、今まで学んでこなかった知識を吸収しようと読書に励む日々。
結果、これが習慣になり、行動経済学、心理学、経済学、仏教、脳科学、帝王学、マーケティングに関する本など、コロナ禍の3年間の間に500冊を超える本を読み知識吸収に努めることが出来ました。
また、このコロナ禍の間に、気晴らしも兼ねて「甲府」へ出掛け、‟路上ライブ&食事をして帰る”という行動をしました。
この「甲府」へ出掛けたこと、素敵な人たちとの出逢いがあったことがきっかけとなり、それまで地元エリアばかりで活動をしていた音楽活動が、現在では活動エリアを拡げ、各地へ出掛けて歌を届け、応援してくれる仲間の輪を拡げることに繋がってたりもします。
コロナ禍が無ければどちらも手に入れられてなかったもの。そう考えると、コロナ禍という一見‟ピンチ”に思えることも、実は‟チャンス”だったりするものなんですよね。そう思えるようになった意識の変革も、コロナ禍から得られた財産。
挑戦と成功・困難克服の共通鍵:「行動の力」
「ホールワンマンライブの挑戦・成功」と「コロナ禍の乗り越え方」、これらに共通するのは「行動の力」です。
悩んで考えるだけではなく、「行動」を起こすことが、良き出逢いに恵まれ、困難を乗り越え、ピンチをチャンスに変える鍵となる。 「行動」出来ていなければ、今の状況を迎えることもありませんでした。
人生を豊かにするかどうかは、シンプルながら「行動」するかどうかに左右されます。これこそが豊かな人生への鍵。
「悩んで考える」ではなく、「行動しながら考える」。
行動し続けてる限りは、どんな困難も乗り越えられるし、道は切り拓ける。
これからの人生も、そのことをしっかりと肝に銘じて。とにかく「行動」あるのみ。